虐待保育士とお飾り園長、事なかれ行政と素敵な市長

静岡県裾野市の「さくら保育園」の事件。若い裾野市長が憤りをにじませながら、会見で刑事告訴に言及していたけど、あれはいい流れだよね。

もちろん事件が起こらないほうがいいけど、いじめと一緒でこの手のことは後が立たない。その理由のひとつに、したことにたいしてのリスクの低さがある。

数日後、3人の若い女性保育士の顔がテレビに流れた。これで人生一度は棒に振ったことになるだろう。しでかした行為と釣り合う社会的制裁なのかは議論が分かれるかもしれないが、しかし最初に言ったようにリスクが低ければ逃げ切れて、また同じことを繰り返すだろう。

「やってはいけなかった」と考える時間を与える、または「やったらやばい」と認知させる、両方の観点からある程度の思い罰は必要だろう。また、今回園長も犯人隠避の容疑で刑事後発されたことも、今後の同族の犯罪を防ぐことにつながろうだろう。正直ああいうお飾り園長はいっぱいいるからね。

ただ、残念なことがひとつ(事件自体が残念だけど)。

今回、市に通報が入り発覚してから市長に情報が上がるまで、つまり具体的に対応行動を起こすまでに、発覚から3ヶ月かかったことだ。「確かな情報を伝えるために報告が遅れた」そうだが、これはつまり自分たち本位な判断・行動であり、彼らもまた小さな被害者たちの存在を忘れているということだ。事なかれ体質の組織だからこうなるのだ。

日本は小さな命のことを考えられる大人が少なすぎる、めずらしい国だ。

一見普通に見える3人の虐待保育士が育ったのも、たぶんこの国なのだ。だからいち大人として、テレビを見て「あんなことするなんて信じられないよね」とか言ってちゃいけないなと思ったのであった。

ちなみに、村田市長は担当職員、市長、副市長にも大きな責任があると話していて、自分も含めた関係者の処分を検討しているそうで、とても素敵。こういう方と一緒に、いい国にしていきたい。裾野市の自浄作用に期待。

 

では。